本当に仕事は楽しくないのか

友人や上司から、仕事なんて楽しくなくて当たり前、という言葉を聞かされた人は多いだろう。確かに日々の業務を楽しんでいる人は少ないようだ。大手求人情報サイトによると、実際に仕事をとても楽しいと思っている人は全体の1割にも満たないというアンケート結果がある。しかし本当に仕事は楽しくなくて当たり前なのだろうか。
私達人間は、全ての物事に意味を持たせたがる生物であるという。1日の大半を占める仕事にもそれは同様で、私達は意識的に意味を求めながら働いている。上司から急に応接間の清掃を頼まれた事を例に挙げると、なぜ他の仕事もあるのに掃除をしなければならないのかと、私達は疑問に思う。そのとき、世話になっている先方から来客があることを思い出だしたなら、そこに意味を見出すことができ、前向きに清掃ができる。来客に心地よい空間で過ごしてもらいたいと思う人もいれば、すこしでも我が社に良い印象を持ってもらいたいと考える人もいるだろう。そして清掃だけにとどまらず茶菓子の準備を主体的に行うかもしれない。意味の発見はその業務をこなすためのモチベーションとなる。
モチベーションは楽しさに直結する。働くことが楽しくないという人は、日々行っている業務の意味を見落としてしまっているのかもしれない。まずは自分自信を見つめ直し、どのような考え方の癖があるか理解する。そして業務の流れを整理し細かくかみ砕くことで、退屈な業務にも意味を発見できる。